AVテープ

【英】Audio Tape, Video Tape

 

AVテープとは、オーディオテープ、ビデオテープの略。AVテープは、塗布型の磁気テープはベースフィルムに、磁性粉とバインダを混ぜて塗った構造になっている。バインダとは、磁性粉を接着している合成樹脂。常温常湿(15~25℃、40~60%RH)においては、30年以上の保存実績がある。

 

AVテープの記録のしくみ
塗布型オーディオテープ、ビデオテープの磁性粉には鉄、γ-酸化鉄、コバルト被着酸化鉄といったものが使われている。これらに記録された信号は、例えば酸化鉄の場合、数千年の安定性を持つといわれている。


テープによるサイズと容量の違い
テープには、オーディオテープ、ビデオテープという種類だけでなく、そのなかで、さらにそれぞれアナログテープ、デジタルテープと分類され、その種類も細分化している。そのため、サイズや容量もテープの種類によって、まったく違ってくる。また蒸着型の磁気テープ(ミニDVカセット)という種類もある。


AVテープの強さ・耐久性
AVテープの土台、ベースフィルムはほとんどがポリエステル製である。水、紫外線、薬品にも強く、数百年以上はもつ、とても丈夫で安定した素材である。またテープを収めてあるカセットシェルも大部分が樹脂製で、40年以上の保存実績がある。高温や紫外線などの有害光を上手に防げばもっと長くなる。

 

AVテープの再生回数
オーディオテープ、ビデオテープの場合、常温常湿の環境下はもとより5℃近辺の低温から高温高湿(40℃、80%)の条件下で、100回以上は再生可能な設計になっている。ただしオーディオテープ、ビデオテープの実際の使用回数は、粉塵などの影響やAV機器のコンディション(保守、点検状況等)に大きく左右されるため注意が必要である

AVテープが破損する原因
AVテープが破損する原因として、以下の3つの要因があげられる。

■ハードとの不具合
使用中にテープが切れる、ハードの内部でからみつく、テープがワカメ状になるなど、これらの現象は、摩耗したり、調整に不具合のあるハードとの巡り合わせで起こることが多いようである。また露付きによるテープのからみや、落下や車の中の熱によるカセットの破損、変形など不適切な取扱いによるものもある。

■磨耗による破損
磨耗による破損は、店頭デモンストレーションやBGM、レンタルソフトに多く、家庭で使用しているテープの場合には、ほとんど見られない。昔のテープでは、他にテープ鳴き病(再生するとピーピー鳴く)、ベタつき病(テープ同士くっついてしまう)などが発生することもあったが、現在の製品ではとても少なくなっている。

■寿命による破損
世界中の至るところで多くのテープが保存されている。これらのテープの寿命は50年なのか、100年なのか、いまのところはわかっていない。ただ、ひとつハッキリしているのは、適切に保管されているテープの寿命はハードよりもはるかに長いということである。

 

日本記録メディア工業会ホームページより)